江戸糸あやつり人形結城座『変身』
江戸糸あやつり人形結城座
「変身」
2024年5月29日(水)~6月2日(日)
下北沢 ザ・スズナリ
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* 2月26日よりOPEN!*
『なんてこったい・・・。虫だ・・・。』











2022年3月「変身」初演 撮影:石橋俊治
ご挨拶
この度、結城座は満を持して「変身」を再演いたします。
2022年の公演では、脚本・演出に劇団温泉ドラゴンのシライケイタ氏、人形美術に若手油絵画家の谷原菜摘子氏を迎え、たくさんのお客様にご来場いただきました。多くのご好評の声を頂いた中での再演となりますが、今回は、初演とは全く異なるアプローチで、よりアグレッシブに「変身」の本質に迫ります。
奇しくも本年はカフカ没後100年にあたりますが、前触れなく降りかかる戦争や災害、日常で感じる些細な不条理など、今だからこそ「変身」で描かれた「カフカ的状況」にリアリティを感じられるのではないかと考えています。カフカの色褪せない世界認識の鋭さを、江戸糸あやつり人形独自の表現でお楽しみいただければ幸いです。
皆様の賑々しいご来場を心よりお待ち申し上げております。
あらすじ
グレゴール・ザムザはある朝目覚めると、虫になっていた。おぞましい姿に母親は悲鳴を上げ、父親はザムザを部屋へ追い立てる。
ある日、父親の留守中にグレゴールが母親と鉢合わせ、グレゴールの姿を見た母親は気を失ってしまう。帰宅した父親はそれを聞くとグレゴールにリンゴを投げつける。
さらにザムザ家の間借人がグレゴールと鉢合わせ、大混乱が生まれるに至り、かろうじて保たれていたバランスは崩壊し、一家は「排斥」へと傾斜していく。そして、ついに家族はグレゴールの死に直面する。
グレゴールが死んだその日、父、母、グレーテの三人は郊外にピクニックに出かけ、未来への希望に溢れた新生活について語り合う。彼らの足下には、虐げられた弱者が美しい布に覆われて横たわっているが、誰一人として、自分たちの幸福が誰かの犠牲の上に成り立っていることを顧みることはなかった…。


