結城座について
座員紹介
十三代目 結城孫三郎(じゅうさんだいめ ゆうきまごさぶろう)
十二代目結城孫三郎(現 三代目両川船遊)の長男。1985年『夢童子 ゆめ草紙』『寿獅子』にて6歳で初舞台。『寿獅子』では故・結城雪斎(十代目孫三郎)と共に仔獅子を披露。
2005年『夢の浮橋~人形たちとの源氏物語~』(演出:佐藤信)以降、結城座公演のすべてに参加する。
2020年『東海道中膝栗毛 ~赤坂並木から卵塔場まで~』では弥次郎兵衛を演じ、劇評にて称賛される。2021年『結城数馬改め 十三代目結城孫三郎襲名披露公演「十一夜 あるいは星の輝く夜に」』にて十三代目結城孫三郎を襲名。結城座の座長となる。
結城座の伝える もう一つの伝統芸能である「江戸写し絵」の技芸の習得に努め、“写し絵師”としても活躍している。
三代目 両川船遊(三代目 りょうかわせんゆう)
十代目結城孫三郎の次男。4歳で初舞台。1972年写し絵家元三代目両川船遊を襲名。人形遣いとともに写し絵師の活動も開始。1993年十二代目結城孫三郎を襲名。
結城千恵(ゆうき ちえ)
十代目結城孫三郎の長女。5歳で初舞台。女性としては初の江戸糸あやつり人形遣いとなる。芸歴は60年を超える。ベオグラード国際演劇祭など結城座の海外公演出演のほか、立動社制作「人形姉妹」(作/富岡多恵子、演出/朝倉摂)で宮本信子、吉行和子らと共にアメリカ公演に参加。ボルチモア名誉市民となる。古典と新作双方においてその活躍は目覚しい。また、公演だけでなく、講演会や人形体験ワークショップの講師を務める機会も多く、江戸糸あやつり人形の普及に努めている。また座内では、殊に人形の結髪などを担当し、若手座員の育成にも力を注ぐ。
結城育子(ゆうき いくこ)
十二代目結城孫三郎の妻。1975年入座。1977年のヴォイツェクの子供役が初舞台。現在では極めて希少な、雪斎に人形を、素京に義太夫の教えを受けた座員。江戸糸あやつり人形の技を受け継ぐ人形遣いとして、日本各地で人形体験ワークショップの講師を務めている。中堅として様々な分野で座を支える中心メンバーの一人。
湯本 アキ(ゆもと あき)
2013年『江戸糸あやつり人形遣い入門塾』出身。
2014年『半七捕物帳』(演出 加納幸和)にて初舞台。以降、結城座公演のすべてに“人形遣い”として参加する。
また結城座の伝える もう一つの伝統芸能である「江戸写し絵」の技芸の習得に努め、“写し絵師”としても活躍している。小貫 泰明(おぬきやすあき)
2016年『江戸糸あやつり人形遣い入門塾』出身。
2017年『ドールズタウン』(演出 鄭義信)にて初舞台。以降、結城座公演のすべてに“人形遣い”として参加する。
また結城座の伝える もう一つの伝統芸能である「江戸写し絵」の技芸の習得に努め、“写し絵師”としても研鑽を積んでいる。大浦 恵実(おおうらえみ)
2015~2017年『江戸糸あやつり人形遣い入門塾』出身。
2017年『野鴨中毒』にて日本公演・ベトナム公演にエキストラとして特別参加。
以降俳優として活動を続け、
2020年『明日またタクボク~雲と劇場~』にて結城座初舞台。以降、結城座公演のすべてに“人形遣い”として参加する。