【入門塾】授業日誌更新しました!
人形の授業35コマ目の様子です。
人形の授業35コマ目の様子です。
本日もスタートはいつも通りの基本稽古から。
ですが、
基本稽古は舞台で人形を生き生きと動かすために積み重ねているお稽古。
その事を忘れて、お稽古の為のお稽古になってはいけません・・・!
ということで、少しだけ発展させたお稽古です。
基本稽古の足踏みで前に進みつつ、向かい側から来た人とすれ違うとき、進むリズムは崩さずに相手の顔を見る。
または、片方だけ興味を持って相手を見る。見られたほうはその視線を受けつつすれ違う。
もしくは、お互いに興味を持って顔を見ながらすれ違う。
シチュエーションをちょっとずつ変化させて繰り返す内に、
いつの間にか人形たちの歩きが生き生きし始めてきたと、本日の講師十二代目さんがおっしゃいました。
さて、次は意識を変えて大きく動くお稽古です。
写真左側の人形が足を出し、向かって右側の人形を転ばせます。
タイミングよく足を出すのも難しいけれど、転ぶのも難しい・・・
転ぶ動きにリアリティを出すにはどうすれば良いかと、ヒントを貰って転ぶお稽古中の皆さん。
うまくいっても、例えいかなくても、新しいことに挑戦すると面白いですね。
「鳴物」の授業風景をご紹介
この日は特別講義「鳴物」の1回目の授業でした。
田中傳次郎先生にお越しいただき、歌舞伎の黒御簾音楽について教えていただき、
大太鼓を使って実演、また、塾生も撥で太鼓を打たせて貰いました。
歌舞伎座の大太鼓はこの写真のものよりももっとずっと大きいそうです。
黒御簾音楽は、映画音楽のように、背景として場面や役者の心理を現し、
お客様に印象付けさせるものということで、
表現者であって決して音楽家ではない、というお話が印象的でした。
先生の御指導のもと、実際に大太鼓を打ってみます。
何種類か教えていただきましたが、見るのとやるのでは大違いです。
役者さん一人一人に合わせて、良いところで音を入れる、
耳と技術と表現力と間の良さが求められる大変な世界ですね。
365日のうちほとんど興行に出ていらっしゃるとのこと。
間近でそんな先生の大太鼓を聴けて、塾生の皆さんも感激のご様子でした。
週の半ばの今日は、なんとなく皆さんお疲れのご様子です。
気を入れ直して、まずは足踏、駆け足、方向転換など、大切な基本稽古をします。
その後はジャンプのお稽古を中心に行いました。
なかなか重力を感じながら飛ぶのは難しいということで、人間でやってみて確認をします。
それぞれ確認して頂いた後は、とにかく、やってみるのが一番ということで、
稽古場に箱馬を用意しました。
駆け足で箱馬に近づき、「なんっだこれは!」と見て、飛び越えます。
そしてそのまま走り去る…
箱馬をどう見るか、シチュエーションを各々考えての、ジャンプのお稽古でした。