授業日誌更新しました。
今回は人形の構造を見てみました。
今回は人形の構造を見てみました。
土曜日は二コマ授業。今回一コマ目はいつもの様にお稽古をし、二コマ目はビデオ鑑賞です。
塾生の方の中には実際に結城座のお芝居を見たことが無い方もおられたので、
実際の人形芝居とはどのような物かを観ていただきました。
演目は「獅子舞」「仙人塚」「鈴が森」「八百屋お七」
人形の見せる鼓動、息づかい、仕草、台詞などなど
皆さんが行っている基礎稽古がどのように発展してゆくのかを再確認です!
そして今度は人形の構造説明です。
今まで稽古で使っていたものの、どんな人形か解らなかったと思いますので
裸の姿を見てもらいました。
結城座の人形はとても素朴で見た目は箱のようですが、先人の知恵と工夫が詰まっています。
頭を振る仕組みや、息づかいを表現する顎を前へ出す仕組み、
接合部の緩みによって可能な動作
日本人独自の感性で作られています。
女形の人形は女性らしい仕草が出来るよう、男形と違い胴が提燈構造になっており、
足首も無く、裾さばきで歩くことを表現します。
手足や頭は交換式で、演目ごとにその芝居の「役」を組み上げ、衣裳の丈なども組んだ人形に合わせます。
と言う事は、人形ごとにバランスが毎回変わってくるので、そこは遣い手が自分で遣い易いよう
錘を入れたり、糸の具合を図ったり調整するのです。
さて人形の構造を確認して、自分たちがどのように人形を立たせたり、足踏みしているのか実感できたようです。
こんな箱みたいな「物」がお芝居の中では生き生きと動きまわるのですから本当に不思議ですね。
その面白さ、楽しさをたくさんの皆さんと共有できたらと思います。
ではまた。
本日、人形実技の14コマ目でした。(人形実技は全部で80コマあります。)
入門塾が始まってもうすぐ一ヶ月。
今日の主講師は、結城千恵先生です。
人形を真っ直ぐ立たせること、人形の足踏み、前進。
そのときの自分の身体の位置、糸を引く力のバランス、
わざと複雑に数を数えたり、しりとりや言葉の連想ゲームをして頭を使いながら、
同時に人形への集中を乱さない稽古。
ここ2週間ほど延々と繰り返される基礎稽古ですが、
塾生の皆さん一人ずつに合わせ、稽古の方法は変わっていきます。
今回は基礎稽古を繰り返すうちに見えてきた皆さんの身体のつかい方の癖を丁寧にみていきました。
人形を使うときの身体と糸を使う力のバランス。
糸に吊られた人形が、立つ。とはどういうことなのでしょう。
糸操り人形の基礎稽古について、千恵先生のお話。
結城千恵:
不思議に思われるかもしれませんが、数十年前まで結城座には基礎稽古というものがありませんでした。
若い人たちは弟子入りをして、師匠や先輩たちの人形の技を学ぶというより盗んでいたのです。
糸操り人形の基礎を教えるということ。劇団員ではなく、新しく出会う皆さんに教えるということは、
私達にとっても、いまだ未知のことなので、日々よりよい方法を模索しています。
猛暑の中、みなさんガンバってます!
今回の授業の日は、台風到来の前の猛暑日。
熱い日にも関わらず駅から稽古場まで長い道を歩いて来られる方や、
木更津から三時間近くかけていらっしゃる方など、皆さんの夏の日差しにも負けない熱意に敬服いたします。
さて授業の方はまず基本の足踏みの復習です。
そして今度は腰をひねって人形を上(かみ)下(しも)に足踏み移動する稽古!
遣い手はその場を動かずに、腰を入れながら人形を崩さぬように綺麗に水平に移動する。
この時足が締まっていては腰が動かせません、肩幅に開いた正しいフォームが肝心です。
上半身は盆に水の入ったコップを乗せたように、ブレないように気をつけます。
日ごろ使わない筋肉と神経に四苦八苦、簡単なようでなかなか難しい作業です。
ガンバッた皆さんの〆の稽古はやはり基本「足踏み」です。
今回はちょっと遊びを入れて「尻とり」をしながら足踏みですよ。
お題は「夏の食べ物」!人形の状態を気づかいながら頭をひねり、
みんなに伝わるように「声」を出します。
色んな所神経を同時進行させる稽古です。でもみんな和気藹々と尻とりを楽しみながらお稽古できました。
これからもっと熱くなりますが、水分補給に気をつけながら楽しんでやっていきましょう。
ではまた。