【入門塾】授業日誌更新しました
「鳴物」の授業風景をご紹介
「鳴物」の授業風景をご紹介
この日は特別講義「鳴物」の1回目の授業でした。
田中傳次郎先生にお越しいただき、歌舞伎の黒御簾音楽について教えていただき、
大太鼓を使って実演、また、塾生も撥で太鼓を打たせて貰いました。
歌舞伎座の大太鼓はこの写真のものよりももっとずっと大きいそうです。
黒御簾音楽は、映画音楽のように、背景として場面や役者の心理を現し、
お客様に印象付けさせるものということで、
表現者であって決して音楽家ではない、というお話が印象的でした。
先生の御指導のもと、実際に大太鼓を打ってみます。
何種類か教えていただきましたが、見るのとやるのでは大違いです。
役者さん一人一人に合わせて、良いところで音を入れる、
耳と技術と表現力と間の良さが求められる大変な世界ですね。
365日のうちほとんど興行に出ていらっしゃるとのこと。
間近でそんな先生の大太鼓を聴けて、塾生の皆さんも感激のご様子でした。
週の半ばの今日は、なんとなく皆さんお疲れのご様子です。
気を入れ直して、まずは足踏、駆け足、方向転換など、大切な基本稽古をします。
その後はジャンプのお稽古を中心に行いました。
なかなか重力を感じながら飛ぶのは難しいということで、人間でやってみて確認をします。
それぞれ確認して頂いた後は、とにかく、やってみるのが一番ということで、
稽古場に箱馬を用意しました。
駆け足で箱馬に近づき、「なんっだこれは!」と見て、飛び越えます。
そしてそのまま走り去る…
箱馬をどう見るか、シチュエーションを各々考えての、ジャンプのお稽古でした。
短期コース最終週、人形の着せ替えとプチ発表の様子をご紹介
短期コース7日目は午前中に人形の稽古、午後は人形の構造を解説しながら、
人形に衣裳を着せる様子を見ていただきました。
こちらは頭の構造、うなずく仕組みについて解説しています。
着物を脱がせてはだかになった胴です。
仕組みは単純です。皆さんも是非作ってみてください。
衣裳を着せて、糸を通します。
手板に糸を結ぶ結び方をお伝えしました。糸の調整をしながら結んでいきます。
人形に衣裳を着せる、糸を調整する、というのは糸あやつり人形の要です。
皆さん興味深く聞いて、挑戦してくださいました。
最終日8日目は、
皆さんが人形でやりたいなと思っていらしたことに
少しでもチャレンジできたらいいな、ということで、
お一人ずつ歌いながら人形を動かしてみていただきました。
ステップを踏んでみたり、お辞儀をしてみたり、うなだれてみたり、
お一人お一人違う人形で、とても素敵な発表でした。
「幸せなら手をたたこう」の歌にあわせて、人形も動かしてみました。
上の写真は、“肩たたこう”のところで人形同士肩をたたこうとしている様子です。
8日間の短い期間でしたが、皆さんとても真剣に取り組んでくださり、本当に嬉しかったです。
結城座の人形もいつかまた遣いにきてください。
お疲れ様でした。