【入門塾】授業日誌更新しました
短期コース3日目の様子をご紹介
短期コース3日目の様子をご紹介
短期コース3日目、人形の授業は2日目の様子です。
長期コース同様短期コースでも手板(操作盤)の持ち方を解説しています。
左手で人形を支えますので、最初は指が慣れないと思いますが、
持ちやすい位置を見つけましょう。
この日は人形についている色々な糸も遣ってみていただきました。
手や肘、腰など付いている位置は変わりませんので是非最終日までに覚えてみてください。
午後は日本舞踊の授業でした。
男踊りの「五万石」。
皆さん男らしくきまっています!
こちらは舟を漕ぐ振りです。
先生の動きをよく見ながら真似します。
小金井の稽古場では長期コースの授業が続いています!
さて、池袋で短期コースの授業が行われている暑い暑いこの日、
長期コースの会場、小金井の稽古場でも13時から17時まで、
4時間通しの授業がありました。
はじめはいつも通り、
人形の重心と体重移動と頭の向きを意識した基礎稽古でスタートですが、
一通り基礎稽古が終わったところで、ふたつのチームに別れました。
チーム分けはいつも通りのあみだくじ。
それぞれのチームで小さなお話や情景を作り、
まずは台詞なしで相手チームに見せ、
相手チームからどんなお話や情景だったのか感想を貰います。
作りたい状況を自分たちの身体を使って確かめたり、
人形を使って確かめたり・・・
考える時間は20分ほどで発表です。
1作品目。
最初は、お祭りでお酒を飲む事を楽しみに歩いて来た2人組の間を、
機嫌の悪い男が無理矢理通ろうとしたせいで、2人は転倒。
ひっくり返っている2人に謝らないどころか、
悪態をついて去ろうとする男を、通りすがりの人間が呼び止めているシーン。
この後、この悪態をつく男と、通りすがりの人の関係は実は・・・
というストーリーに展開していきます。
2作品目。
こちらは仲良し三人組が「だるまさんがころんだ」を元気よく楽しんでいます。
シンプルな構成ながら、だるまさんが転んだゲーム特有の、
動と静の動きがはっきりとわかれるところ、
また三人組の性格の違いによって、異なる反応も見所です。
どちらのチームの物語も、
作ったきっかけはちょっとした思いつきだと言いますが、
そこからどんどん深めて行きます。
お酒を飲む嬉しさから、なんの関係もない男にぶつかられた時の、
楽しさから真っ逆さまに落とされる気分。
謝る気のない男が結果的に謝ることになる気持ちの変化。
人形の動きを自分の身体で隠していないか、
もっと劇的にみせるには、どうしたら良いか。
「捕まえる」という動きを明確に見せるにはどうしたら良いか。
わからなくなったら自分の身体で試してみて、
それから人形でどうすれば良いかを改めて考えます。
何度も何度も、繰り返して、自分でやって、人を見て、
最後には相手チームと設定をひっくり返してやってみるうちに、
だんだん、相手を見る人形の頭の向きがいかに重要か、
なぜ人形に重心が必要なのか、
正確な頭の向きと、丁寧な人形の強さというものに、
向かって行こうという思いが生まれて来るようでした。
池袋での短期コースが始まりました!初日と2日目の様子をご紹介
短期コース2日目の様子をご紹介します。
2日目は津村禮次郎先生による「能の発声法と所作」1回目と、
西川鯉之祐先生、西川貴美子先生による「日本舞踊」1回目の授業でした。
「能の発声法と所作」
はじめに、能その他日本の伝統芸能についてお話いただきました。
私達の生まれた日本のことですが、知らないことがたくさん。
また、能面について、ビデオの映像を交えながらお話いただき、
更にはお持ちいただいた能面も見せていただきました。
先生が顔に当てられて少し動いてくださり、間近でこんなものが拝見できるとは、と大興奮です。
能面は人間の顔よりも小さく作られており、顔がまわりからはみ出ていることで
能面がより能楽師と一体となり皮膚感覚が生まれる、というお話が興味深かったです。
後半では高砂の謡も教えていただきました。
しっかり声を出す!あまりそんな機会もないと思いますので、
塾生の皆さんには授業の中で存分に出していただきたいと思います。
溌剌とした津村先生のお話に、あっという間に過ぎた2時間でした。
「日本舞踊」
皆さん普段洋服の生活で、滅多に着物をお召しにならないと思いますが、
日本舞踊では着ていただきます!
先生には帯の結び方や着方をひとりひとり丁寧に教えていただきました。
いつか先生方のように格好良く着られるようになってみたいものです。
はじめに、お辞儀の仕方、摺足、良い立ち方、振り向き方などから
おすべりや首の振り方まで教えていただきました。
こちらはお扇子の開き方を教えていただいています。
どのような身体だとお客様から美しく見えるのか、伝えたいことが伝わるのか、
美しい所作はどんな動きなのか、先生方からどんどん吸収していただきたいと思います。
後半では、女の踊り「京の四季」と男の踊り「五万石」の振りを少し教えていただきました。
塾生の皆さん、これは大変だ!というご様子。美しい形は身体が辛いです。
きっと筋肉痛になられたと思いますが、がんばりましょう!