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野鴨中毒特設ブログ 15年10月16日

日越国際協働制作公演 始動します!

2016年3月。江戸糸あやつり人形 結城座は新作を発表します!

 

今回の作品は、ハノイにあるベトナム青年劇場との協働制作で、

坂手洋二脚本・演出の「野鴨中毒」(原作:ヘンリック・イプセン)に挑みます。

人形美術は、結城座ファンには「宮沢賢治〜注文の多い料理店〜」でおなじみの寺門孝之さん。

ベトナム青年劇場から迎える国民的女優レ・カインさんが、

十二代目結城孫三郎をはじめ人形遣いが操る寺門さんご自身が作製される人形と共演します!

 

これまでフランスやイタリアなどとの国際共同制作の経験がある結城座も、

ベトナムとの協働制作は初めてのこと。

アジアのパワーが結集した舞台を目指します!

 

このブログでは、公演に関する新着情報、協働制作の様子や

ベトナムトピックなどをお知らせしていきます。

ベトナム訪問時の写真

※写真は、2015年3月このプロジェクトの準備企画として
ベトナムでワークショップ・ニミ公演を行ったときのもの。
準備企画についても、このブログの中で後日紹介していきます。

 

どうぞご期待ください!

15年10月10日

授業日誌更新しました

日誌2015 15年10月10日

2015年9月19日(土)肉体使って方向転換

さて今回は日にちを遡った内容の日誌です。
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行った授業は人形の「方向転換」

お芝居は真っ直ぐばかりには進めませんから、よく使う動きですね。

だからこそ観客の皆様に違和感を与えないように

自然に動かさないといけません。

ついやってしまうのは、人形の足から動かして
遣い手が人形に着いていくパターン。
ですがそれだと人形の足が大きく、長く上がったりで、間が合わなかったりします。

なので先に遣い手の体の向きを変えるのです。
そうすると自然に、手に持っている人形が向きを変えます。
その動きに足の歩を着けるんですね。
人形が崩れないように素早く、
神経を使いながら体を動かすのは中々難しいです。

そしてそれを踏まえて次の稽古。

Jpeg
稽古場の上下端で対になり、中央に向かって進んで行き、
人形どうしで出会います。
この時に互いの人間関係を設定して、ちょっとお芝居します。
ある人は友人どうし、またある人は道を訊ねる人などのお芝居をして、
二人一緒に同じ方へ向きを変え、去って行きます。

お客様からの見え方や、相手役との距離や体位にも気をつけての動きます

いろんな所に神経を使って大変ですが、
お芝居のための 表現方法が増えていくのは、気持ちがワクワクしますね。

ではまた!

15年10月3日

授業日誌更新しました!

日誌2015 15年10月3日

2015年9月28日(月)人形取替えっこ

今日もいつものように、お稽古は足踏みから始まります。
 
その場で足踏みするときと、
足踏みで前進するとき、
小走りするとき、
後ずさるとき、
体重のかかり方はどう変わるのか、実感しながらの足踏みです。

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さて、今日は普段使っている人形をお互いにシャッフルしてみました。

どんなことが起こるでしょう。

 

まず起こったことは、さっきまで出来ていた足踏みが上手く出来なくなってしまう。

ということでした。

 

人形によって重さも違えば、癖も違います。

人形は慣れで使うのではなく、

しっかりと人形をみて、どうやって使うべき人形なのか考えることが必要なんですね。

 

人形の糸の長さはつかう人、ひとりひとりの身長にあわせて調整されています。

ひとの人形を使うということは、

自分にとって使いやすい糸の長さではない、ということばかりなので、
そこでまた一苦労。

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自分よりも身長の低いひとの人形であれば、

いつもより腰を落とす必要がありますし、

自分よりも身長の高いひとの人形であれば、高い位置まで腕を上げて手板を使わなくてはいけません。

2、3cmの差でも大きな違いを感じている皆さんに、

千恵先生は「プラスマイナス20cmまでは問題なく使えますよ!」

とおっしゃいます。

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普段使わない人形を使うことは楽しいものです。

休憩時間になっても休まずにひたすら、

好奇心をもって色々な人形にチャレンジし続ける皆さんでした!

15年9月26日

授業日誌更新しました