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平成26年度 江戸糸あやつり人形遣い入門塾

授業日誌

平成25年度授業風景はこちらから

2014年12月8日(月)人形の授業

台の上のお菓子を手渡して受け取る、という動作をお芝居仕立てでやってみました。

まず、上手と下手から人形たちが出てきて、挨拶をします。
各自がどんな人物で二人がどんな関係か設定をし、「こんにちはー」とか「久しぶりー」と挨拶。
1人がお菓子の箱の蓋を開けて、もう1人にお菓子を手渡します。

お菓子を手渡す人は正座をするのですが、なかなかうまくできずにやり直したり、台との距離を変えてみたり。
お菓子をもらう人も「よっこらしょ」と台の上に座るのに少々難儀。

うまく座れたら、お菓子を手渡します。
介錯の人が、人形の動きに合わせてお菓子の箱の蓋を開けます。
そして人形がお菓子を手に取った動作をし、相手の人形に手渡します。
この時にちゃんと渡しているように見えるように、目線にも注意しながら人形を動かします。
顔を動かしながら人形のバランスも崩さずに手を動かすことが難しいのです。
みんな考えた設定の中で一生懸命セリフを言いながら渡し、渡された方は「美味しい」とか「珍しい」とか云々。

難しい動作の授業でしたが、みんなとても楽しそうでした。

2014年12月10日 (月) 能の発声と所作4

今日の授業では、能には観世座、宝生座、金剛座、金春座の4座と、喜多流の1流があって、それぞれ特徴が違うというお話から、能舞台とオペラ座の共通点について伺いました。お話の後は『高砂』をシテと地謡にわかれて稽古しました。

かけあいは、地謡のほうがはやくて、シテのほうかゆっくりです。

2014年12月17日(月) 能の発声と所作5

本日の授業では、まずビデオを観ながら能舞台の事や小物、作り物について、また演目には初番物から五番物と言う、種類と行う順番があることをお教えいただきました。さて次は実習、「高砂』の稽古です。みんな、禮次郎先生に続いて、一生懸命声を出します。

続いて、いよいよ扇をもって「高砂」の所作です。声を出すだけでも大変なのに、舞と謡を同時に行い、四苦八苦。
でも、普段では味わえない体験にみんな熱意を燃やしチャレンジです!

2014年12月27日 (月) 能の発声と所作6

今年度からスタートした能の授業も、今日で最終回です。
なんと今回は、先生のご自宅にあります稽古場で、お稽古させて頂けることになりました。

先生がお茶を入れてくださって、しばし歓談。

早速、謡いの稽古です。‘けんだい’に譜面をのせます。
プロは‘けんだい’は使いませんが、生徒さん用に用意されているものをお借りしました。
まず、先に謡う側(今回は地謡)が扇子を持ちます。真ん中の人が地頭になりますので、真ん中の人に合わせて扇子を持ったら、一呼吸おいてから謡いはじめます。能は指揮者がいないので、集中して呼吸を合わせなければいけません。

休憩後は、舞台で稽古をさせていただきました。先生のご自宅の稽古場は、能舞台になっています!
トンと足を打つと、太鼓のようにしなって音がするように造られています。

シテと地謡にわかれて所作の稽古をした後は、なんと、塾生の地謡にあわせて津村先生がシテを舞ってくださり、興奮のさめぬうちに能の授業は終了しました。

津村先生、本当にありがとうございました!


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