結城座パートナーズ倶楽部
伝統を糸でつなぐためのご寄付のお願い
ご挨拶
江戸の寛永12年より続く結城座は今一度原点に立ち返り次世代へ伝統を継なぐ責務をいかに果たすべきか、検討を重ねました。
変化の激しい社会状況の中でも人形芝居を継続するため育成活動は続きます。人形製作(頭、胴、衣装、補修、仕立て等)の技術継承、さらに一人前の人形遣いの育成には膨大な時間が必要です。
この様に様々な課題が山積しております。しかし、十三代目結城孫三郎襲名の節目の年である2021年、未来に向かって皆様方にパートナーとして結城座と伴走していただき、伝統の灯を絶やすことなく燃やし続けられるよう、意を決して、「結城座 パートナーズ倶楽部」を立ち上げました。
何卒皆様のお心をお寄せ頂きまして、ご支援賜りますよう心よりお願い申し上げます。
2020年新型コロナウイルスによる大打撃を受けて
2020年、2月末に予定していた公演が延期になったのを皮切りに、ワークショップや公演も中止が続き、小さな劇団である結城座はあっという間に存続の危機に陥ってしまいました。
■人形用大道具の保管
収入が激減し、赤字がかさみ続けても、大切な人形・小道具を保管するための倉庫代やメンテナンス代などは変わらず発生しています。沢山の貴重な資料が保管されており、それらを適切に保管していくための出費を減らすことはできませんが、その費用を捻出することもとても厳しい状況です。
■人形と資料などの保管及び修繕
私たちにとって、人形は何よりも大切なものです。
第二次大戦中は先々代の孫三郎らが持てるだけの人形を抱えて逃げ、疎開先の盛岡では多くの支援者に恵まれたと聞きます。100年前の貴重な人形などが戦火を逃れ今なお保存されているのは、先代の”人形を後世に継ないでいく”という強い想いと、それにお応えいただいたご支援があったからこそです。
新型コロナウイルスという大きな壁が立ちはだかっていますが、先代の想いの詰まった人形たちを私たちの代で途絶えさせてはならないと考えます。
▼古典の頭(カシラ)の一部
▼新作の頭(カシラ)の一部
■次世代の人形遣いたち
そして一番の大きな問題は、人形と人形遣いの活躍の場が失われてしまうこと。
代々口伝により伝えられてきた人形と人形遣いの技術や表現は、舞台という場をなくしては存続は成し得ません。一人前の人形遣いを育成するには、舞台や稽古を通して長い年月を必要とします。育成に心血を注ぐベテランたちや、次世代を継なぐ若手人形遣いたちにとっても、身も心も行き場のない、大変大きな痛手となりました。
次世代の人形遣いたちが、人形たちを活きた形で未来へ継承していくためには、舞台をつくり続けることが結城座の使命であると考えています。
いただいたご支援の使い道
今回皆さまからいただいたご支援は、結城座の公演活動継続と運営維持のため大切に使わせていただきます。
■結城座の運営維持のために
・次世代の人形遣いたちの環境を整え、人形づくりを含めた後継者育成費用
・現在までの運営費補填
・結城座の未来を継なぐための維持費用
■公演活動継続のために
・人形の頭、胴、衣裳、小道具の保存・補修費用
・人形用大道具の保管、管理費用
・江戸写し絵の保存、補修費用
・江戸写し絵の種板(絵)及び風呂(幻燈機)の保存、補修費用
結城座パートナーズ倶楽部メンバー特典について
■寄付による税控除
■公演等における期間限定の先行優待割引が公演当日まで有効
■年1回の『感謝のつどい』ご招待
結城座スタジオにて開催予定。結城座の公演日程や社会情勢などにより時期は変動する場合がございます。
年に寄付金が合計1万円以上となった方を対象。
■結城座主催公演ご招待
- 1年間に3万円以上のご支援をくださった方には、結城座主催の公演1本へ1名様をご招待申し上げます。
- 1年間に10万円以上のご支援をくださった方には、結城座主催の公演1本へ2名様(ペア)をご招待申し上げます。
結城座主催公演のパンフレットにお名前を記載
結城座主催の公演のパンフレットに、結城座のパートナーとしてお名前を記載させていただきます。記載をご希望でない方、表記の方法にご指定がある方(芸名やニックネームなど)はお申込みの際にお知らせください。
お申込みのタイミングによっては直近の公演パンフレットへの記載が間に合わない場合がございますのでご了承ください。
*2021年10月7日〜11日の「孫三郎 第二回古典小劇場『壺坂霊験記』」のパンフレットへの記載は9月19日(日)を締め切りとさせていただきます。
倶楽部のコースの詳細や、税法上のメリット等についてはこちらのページをご覧ください。