資料館

国内公演 - 公演(複数公演一覧表示用) - 自主公演

2020 江戸糸あやつり人形 結城座

孫三郎 第一回古典小劇場

とうかいどうちゅうひざくりげ・ほんちょうにじゅうしこう

『東海道中膝栗毛 ~赤坂並木から卵塔場まで~
『本朝廿四孝 奥庭狐火の段』

ザムザ阿佐谷

期間: 2020年2月6日 - 2020年2月11日

pdf (1.3Mb)

『東海道中膝栗毛 ~赤坂並木から卵塔場まで~

原作:十返舎一九

江戸期に空前の大ヒットとなった十返舎一九のベストセラー『東海道中膝栗毛』
今回は、新内の次世代を担う新内多賀太夫を迎え、その弾き語りにのせて、弥次郎兵衛、喜多八の珍道中をお楽しみください。

《あらすじ》

江戸をヒョンなことから食いつめた弥次郎兵衛と喜多八は、上方に向かって呑気な旅を続けている。
赤坂並木(東海道五十三次の36番目の宿場「赤坂宿」/現在の愛知県豊川市赤坂町)を通りかかった時、酒徳利を下げた子供が通るのを一つ目小僧と間違え、こらしめようと打ち叩いていると、その親爺が現れ「わが子に何をしやがる」と弥次郎兵衛の首をしめ、弥次郎兵衛は気絶をしてしまう。
親爺は身ぐるみをはぎ、そばにあった経帷子(きょうかたびら)を着せて立去る。
息を吹き返した弥次郎兵衛は自分が死んだと思い、嘆き悲しむのであった。

『本朝廿四孝 奥庭狐火の段

原作:近松半二ほか

戦国時代の武田・上杉家の争いを下敷きにした人形浄瑠璃です。
許婚の武田家の勝頼に恋い焦がれる上杉家の息女 八重垣姫。
死んだと思った恋しい勝頼が生きていた!
諏訪明神の兜に祈り、白狐の霊がつき、氷張り詰めた諏訪湖を駆け抜ける、、、女心の一途さを孫三郎の操る女形でご覧頂きます。

《あらすじ》

上杉の息女八重垣姫は、許嫁でありながら敵同士となった武田勝頼が死んだと思い、十種香を焚いて回向をしている。そこへ庭師蓑作に変装した勝頼があらわれ、八重垣姫はひと目見るなり恋に落ちてしまう。
一方、謙信は蓑作の正体を見抜き、追手に討たせようと謀り、娘の八重垣姫はそれと察して勝頼の危難を救おうと、今は上杉家の所有となっている武田家の秘宝諏訪法性の兜に祈る。その奇特で霊狐に守られた八重垣姫は、氷の張り詰めた諏訪湖を渡り、恋しい勝頼を必死に追いかけ、危機を救うのであった。

稽古場風景アルバムへ