2015年7月25日(土) ビデオ鑑賞と人形の構造
土曜日は二コマ授業。今回一コマ目はいつもの様にお稽古をし、二コマ目はビデオ鑑賞です。
塾生の方の中には実際に結城座のお芝居を見たことが無い方もおられたので、
実際の人形芝居とはどのような物かを観ていただきました。
演目は「獅子舞」「仙人塚」「鈴が森」「八百屋お七」
人形の見せる鼓動、息づかい、仕草、台詞などなど
皆さんが行っている基礎稽古がどのように発展してゆくのかを再確認です!
そして今度は人形の構造説明です。
今まで稽古で使っていたものの、どんな人形か解らなかったと思いますので
裸の姿を見てもらいました。
結城座の人形はとても素朴で見た目は箱のようですが、先人の知恵と工夫が詰まっています。
頭を振る仕組みや、息づかいを表現する顎を前へ出す仕組み、
接合部の緩みによって可能な動作
日本人独自の感性で作られています。
女形の人形は女性らしい仕草が出来るよう、男形と違い胴が提燈構造になっており、
足首も無く、裾さばきで歩くことを表現します。
手足や頭は交換式で、演目ごとにその芝居の「役」を組み上げ、衣裳の丈なども組んだ人形に合わせます。
と言う事は、人形ごとにバランスが毎回変わってくるので、そこは遣い手が自分で遣い易いよう
錘を入れたり、糸の具合を図ったり調整するのです。
さて人形の構造を確認して、自分たちがどのように人形を立たせたり、足踏みしているのか実感できたようです。
こんな箱みたいな「物」がお芝居の中では生き生きと動きまわるのですから本当に不思議ですね。
その面白さ、楽しさをたくさんの皆さんと共有できたらと思います。
ではまた。