『人形と俳優のクロスオーバーⅠ』
説明会について

この度、新型コロナウィルスの感染拡大の影響を鑑み、8 月 22 日、8 月 23 日を予定してい た「人形と俳優のクロスオーバーI」の説明会を中止とさせていただきました。

つきましては過去結城座で実施していた「人形遣い入門塾」の写真や動画を中心に授業内容 をご紹介するページを作成いたしましたので是非ご覧下さい。

このプロジェクトは結城座にとって伝統を次世代へ継ぐ、江戸糸あやつり人形の新しい表 現法を発見する場であるとともに、舞台芸術における新たな表現者の誕生・育成の場でもあ ります。結城座の新しい挑戦に参加してくださる方のお越しを心よりお待ち申し上げます。

人形遣い:結城孫三郎

人形は、手板(操作板)の持ち方から始まり、足踏みをする。20 分ほど動かしては、5 分か ら 10 分の休憩を取り、また手板を持つという繰り返しです。これだけでも大半の人が、腕 や肩の痛くなってしまいます。これは、普段使わない筋肉を使用することもありますが、肩 に力が入りリキミが出ていることが大きな原因です。「脱力」の行為は、中々簡単なことで はありません。現実には、3,4 年かかる所をこの事業の授業内でやってもらうことになりま す。芝居を通して人形を遣うという最大の授業を皆さんと乗り越え、江戸糸あやつりという 世界に誇るべき伝統芸能の次代を担う人材が育っていくことを期待しています。また、今回 は能やコンテンポラリーダンスの身体の動きを通して、新たな表現を皆さんと見つけたい と思っています。

能:清水寛二

私自身も、今回の実験で、孫三郎さんや、うんさん達と作業ができることを楽しみにしていますが、能のことを演劇にかかわろうとする方々にお伝えする今までにないよい機会だと思っています。私は、いくつか現代劇や現代音楽との舞台を経験してきましたが、もっと古典を積極的に使ってよいのではないかと、この機会に古典の技法の持つ力を改めて具体的にしていきたいと思っています。世阿弥は、能の演技を「二曲三体」という言葉で表しましたが、これは一体どういうことなのか。現代の舞台の役者の身体にどう具体的に使って行けるのだろうか。探っていきましょう。能の表現は、身体の中に潜む相反する二つの力、簡単なたとえでは「前後」「天地」「静動」「過去未来」など、これらを両方使って、アクセルとブレーキを一緒に踏んで大きな表現力としようとする、そういう事のようです。
田中泯さんから教わった「行きつ戻りつ」。これも貴重な具体的な私の呪文です。暑い日が続いています。そして世の中の状況は何という事でしょう。しかし、皆さんと出会えることが楽しみです。暑さの中に身を置いて、皆さんとお会いできるその時を待っています。

ダンサー・振付家:山田うん

体が硬くても、運動嫌いでも、リズム感がなくても、人前に立つのが苦手でも
そういうことはあまり大した問題ではありません。
なんかわからないけれども、新しいことを始めたい、体を使いたい、
なんかわからないけれども、表現したい、挑戦したい
ということがとても大事な時だと思います。
とても困難な時代ですが、そんな時だからこそ新しい出来事が始まり、
出会いがあるのかもしれません。
稽古場でお会いできるのを楽しみにしています。

演出家:加藤直

この今という時代に表現とは、演劇とは何か?そして(表現・他者と出会う)劇場の必要へ 向かい次に「語る」ことから演技とは何だろう?へ展開してみようと思います。 現代演劇・これからの劇場における「芸」「芸能」―人形を操る人と操られる人形の関係を 考えることで俳優の演技する身体その実践へ持っていけたらと考えます。

Q&A

Q1 実際にはどのようなスケジュールで実施されるのでしょうか

授業スケジュール

授業日程は変更になる可能性があります。

Q2 全ての授業に出席できなくても構わないのでしょうか。

構いません。しかし、受講料は授業開始前に一括で払っていただきますので、
欠席による返 金などには応じかねます。
また、10 月からしか参加できないなどの都合は事前にご相談く ださい。

Q3 申込後の手続きはどのような流れでしょうか。

①願書受取通知をこちらからメールでお送り致します。

②書類選考の後、結果をメールでお知らせ致します。
 * メールをお受け取りになれない方はご一報ください。

③選考を通過された方は、通過後一週間以内に受講料をお振込みください(*ご相談に応じます)
 振込口座は書類選考の結果メールにてお知らせいたします。

④授業初日(9月12日)に結城座へお越しください。

Q4 どのような服装で受講したら良いでしょうか

動きやすい服装でお越しください。着替える場所のご用意はございます。
能の稽古では和服をお持ちの方は和服でも構いません。
また、履物については以下の通りで す。

 人形遣い→足袋または稽古シューズ(なるべく底の薄いもの)
 →白足袋

Q5 授業が始まってから特別な持ち物を用意する必要はありますか。

白足袋が能の授業では必須になります。また、扇子などは貸し出し致します。
稽古場は土足厳禁なので足袋や稽古シューズをご用意ください。
玄関から稽古場に至るまでのスリッパもあると望ましいです。

Q6 電話やメール、FAX 以外の問い合わせ方法はありますか。

ZOOM、スカイプ、Google Meet に対応しております。
ご希望の方には結城座のアカウントをお伝えいたしますので、お気軽にお問合せください。

ご不明点がございましたらお気軽にお問合せください。

お問い合わせ

公益財団法人 江戸糸あやつり人形結城座

〒184-0015 東京都小金井市貫井北町3-18-2

TEL: 042-322-9750(平日10:00~18:00)
FAX: 042-322-3976

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