結城座は寛永12年(1635年)に江戸で誕生し、この2014年は380周年という節目の年にあたります。

記念公演第一弾に続き、第二弾は、渡辺えり脚本・演出による「オールドリフレイン」です。
近年、再評価が高まる不世出の女流作家 尾崎翠の代表作「第七官界彷徨」を下敷きに渡辺えりが1987年、劇団３○○時代に書き下ろした話題作です。

風や煙や空気のような人の五官や六感を越えた第七官に響く詩を書きたいと願う主人公町子。
晩年の尾崎の姿である老女と若き日の町子が、亡者と生者の世界を彷徨いながら夢と現が交錯した不思議な恋の行方は…。
屋根裏部屋から現代、ルーマニアへと時空を越える劇的空間に、「第七官」に響く人形たちが勢揃いして皆様をお迎えいたします。
結城座版「オールドリフレイン」は、宇野亞喜良による渾身の人形たちと共に生まれ変わります。どうぞ存分にお楽しみ下さいませ。
皆様のご来場を心よりお待ち申し上げます。

江戸糸あやつり人形 結城座