八代目孫三郎の興行で、毒殺事件が起こることから、物語は始まります。時は安政末年(1860年)。八代目孫三郎が座元をしていた結城座では、舞台「加賀見山旧錦絵(かがみやまこきょうのにしきえ)」初日を前に、人形遣いの橘蝶(きっちょう)が食あたりで急死する。しかし半七がその死を訝しみ調べ始めると、橘蝶を巡り何本もの愛憎・因縁の糸が複雑に絡み合った末の殺人事件であることがわかる。舞台の人形は殺気を帯び、奇怪な動きを見せ、哀しい嫉妬心が更なる悲劇を生んでいく。はたして事件の真相やいかに。
あの半七が語る、人形がトリックとなり人形遣いと人形たちが躍動する、異色幕末サスペンスです。
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