日越国際協働制作『野鴨中毒』 脚本・演出:逆手洋二 ”嘘と真が交差するイプセン衝撃作 レ・カインと人形たちが心の闇を突く” 2016年3月16日(水) 〜 21日(月祝) 会場:東京芸術劇場シアターイースト

■ 劇場に入りました!

「野鴨中毒」も初日を6日後に控え、
本日東京芸術劇場 シアターイーストに入りました。

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舞台を組みあげている傍らで、楽屋では座員達が人形衣装の作業中。
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島次郎さんデザインの舞台が作りあげられていきます。
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そして今日は、脚本・演出の坂手洋二さんの誕生日!
ベトナム青年劇場の舞台美術トゥアンさんの歌、音響のビンさんのオペレートで、お祝いしました。
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明日から場当たり稽古が始まります!

■ 衣装付き稽古

小屋入りを目前にし、衣装付き稽古を行いました。

人形遣いは黒子、ベトナム青年劇場の俳優は寺門孝之さんデザインの衣装です。
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鮮やかな朱とショールとヴェールの碧のコントラストが鮮やかです。
本番の舞台で照明と舞台美術が入り、どのように映えるのか、どうぞご期待ください。

■ 稽古場より-進化中の人形たち 衣装製作中

寺門孝之さんのデザインによる人形たち。
頭の塗りのため、寺門さんが稽古場にいらっしゃいました。

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現在寺門さんが塗っているのは、ヴェルレ家の召使い ペテルセン。
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進化中の人形たち。舞台照明に合わせて、メークが濃い目になりました。
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寺門さんの作業の傍ら、同じ稽古場では、若手の抜き稽古中。
先日ブログでもご紹介した娘役のふたりは、芝居の冒頭は別の人形の役で登場します。
左からヴェルレ家の臨時雇いのイエンセン、猟師、ペテルセン。
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こちらは、イエンセンと猟師です。
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人形と人形遣いの性別や年齢は、まちまちですが、
こちらの組み合わせの年齢差は何十歳!?
ヴェルレにだまされて落ちぶれてしまった、ヤルマールの父エクダル老人を
うら若き座員が演じます!
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そして、仮衣装合わせも行いました。
役者の衣装のデザインも寺門孝之さんです。

ギーナ役のレ・カインさん。
ギーナ(ノーマル)

脚をひきずる男役のグエン・タイン・ビンさん。
脚を引きずる男-2
原作にはないビンさんの役柄にもどうぞご注目ください!

■ 稽古場より—娘たち

稽古場では白熱した稽古が進行中です。

本日は娘たちをご紹介します。
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娘1,2,3の若手三人組。
母ギーナとのシーン。
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母と父ヤルマールと娘たちの家族。
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人形と人間が境なくひとつの舞台空間を創り出しています。

こちらは、娘のヘドヴィクの眼鏡。
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舞台でどのように登場するのか、お楽しみに。

■ 稽古場より

酒ビンをもったエクダル老人の人形と、演出助手 山田さんの「乾杯!」
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人形もお酒を呑みます!

美術さんと人形遣いのワザの賜物。良い仕事しています。
演技はもとより、ぜひ、このような人形芝居の細かいこだわり、ワザの数々にもご注目ください!

■ 稽古場風景 葬列のシーン

坂手洋二氏脚本の『野鴨中毒』は、
自殺した娘ヘドウィグを運ぶ葬列の面々が、
原作の中で徐々に明かされていく“出来事”を振り返りながら物語を辿っていきます。

昨日、葬列などのシーンに出演するエキストラの皆さんの稽古がありました。
エキストラの皆さんは、結城座が2004年から開催している「人形遣い入門塾」の卒業生の皆さんです。

まず初めに歩き方のおさらいから。
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葬列の参列者は、ステージ中央に設置されている円形の舞台を周ります。
歩調を合わせて円形に進む練習をして、
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キャストと一緒の稽古が始まりました。
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こちらは、葬列の面々の人形の頭。
寺門孝之さんのデザイン、彩色も寺門さんによるものです。
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葬列の衣装に合わせてつける頭を選定中…
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直径約8メートルの円形を囲む人形の行列は壮観です。
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ぜひ劇場でご覧ください!