本文へジャンプ
追悼・斎藤憐

ご好評につき再演決定!人形と写し絵による「乱歩・白昼夢」。「芋虫」「屋根裏の散歩者」「一人二役」「人でなしの恋」より

作・演出:斎藤憐/ 舞台美術・人形・写し絵:宇野亜喜良/音楽:黒色すみれ
出演:結城孫三郎 結城千恵 他 結城座/ 客演:真那胡敬二

各公演の詳しい情報とチケットのお申し込みは下のボタンからどうぞ!
東京公演( 11月8日・9日) 神戸公演( 12月5日) 大阪公演( 12月3日)

ご挨拶

結城座は今年で375年を迎えることが出来ました。これも偏に皆様方のお力添えの賜物と心より御礼申し上げます。昨今不順な天候、経済危機等々とありますが、一日も早く心休まる日を迎えられるよう願っております。とはいえ、私たちでさえ時には心が折れてしまいそうな時がございます。そういう時は、結城座はどんな時でも人形を遣っていたのだと思い起こし、負けてなるものかと奮起している次第です。残念ながら初代から八代目孫三郎に至っては、生い立ち、芸談など一切語り残しておりません。数少ない文献から想像するしかないのです。

ところがこの想像が妄想を生み、結構楽しい――いわゆる"闇ナベ"なのです。そして今回の公演も闇ナベのようなお芝居です。江戸川乱歩は九代目孫三郎・二代目両川船遊の写し絵を好んで見て下さっていました。乱歩は闇の広さ、奥行の深さを十分認識なさっていたと思います。そこに浮かび上がる極彩色の絵は時にはエロ・グロ・ナンセンスと呼ばれる要素が多く、観ている人達はまるで覗き見をしている様な気分になったことでしょう。<蛇足ながら現孫三郎は三代目両川船遊でございます。>

今回は乱歩の作品と彼の生きた大正という時代を軸に、写し絵と人形と役者と歌い手でナベを作ってみました。作・演出の斎藤憐さんの特技は料理です(これは本当!)。意匠の宇野亜喜良さんが上記の材料に何を隠し入れるかはお楽しみ。こんな時勢だからこそ、是非とも劇場に足をお運び下さい。『乱歩・白昼夢』必見!お見逃しなく。

江戸川乱歩

江戸川乱歩 (1894-1965)

本名、平井太郎。明治27年10月21日三重県に生まれ、名古屋で育つ。
早稲田大学で経済を学びながらポーやドイルを読む。様々な職業を経験した後、大正12年に雑誌「新青年」に「二銭銅貨」でデビュー。
昭和2年までに「D坂の殺人事件」「人間椅子」「パノラマ島綺譚」などを執筆する。休筆を挟んで「陰獣」「芋虫」「孤島の鬼」「押絵と旅する男」等を発表。
昭和4年の「蜘蛛男」より娯楽雑誌に長編を連載、「魔術師」「黄金仮面」「黒蜥蜴」など。
昭和11年から「怪人二十面相」を少年倶楽部に連載、少年探偵のシリーズは晩年まで続く。
同時期から評論も多く手がけ、「鬼の言葉」(昭和11年)「幻影城」(昭和26年)などにまとめられる。
昭和22年、探偵作家クラブ結成、初代会長に就任。昭和30年、乱歩賞を制定。
昭和32年から雑誌「宝石」の編集に携わる。
昭和38年、日本推理作家協会が認可され理事長に就任。
昭和40年、7月28日脳出血のため自宅で死去。享年70。
(出典:立教学院江戸川乱歩記念 大衆文化研究センター)

乱歩と結城座

江戸川乱歩は歌舞伎、芝居、映画等に関心を寄せ、それらに対しエッセーを数多く書き残しています。
『江戸川乱歩全集』等に収められているエッセーの一編に「うつし絵」と題されたものがあります。十代目結城孫三郎(結城雪斎)の行った写し絵興行を見て、「幼い頃の幻想と怪奇への甘い郷愁」であり、「大変面白かった」と書き残しています。
『乱歩・白昼夢』の舞台で描き出す幻想怪奇の怪しい世界は、光と闇が織り成す「写し絵」の表現をもって血肉が与えられ、「観劇」を超えた「体感」を体験して頂ければと思います。

>> 江戸のシネマ"写し絵"

スタッフ・キャスト

斎藤憐 作・演出

1940年、朝鮮平壌生まれ。早稲田大学第二文学部中退。1966年、俳優座養成所を卒業し、劇団自由劇場結成に参加する。1968年には佐藤信の「演劇センター68」結成に参加した。
1980年、串田和美が演出した「上海バンスキング」で岸田國士戯曲賞を受賞する。同作品は長く再演を繰り返した。その後、串田、吉田日出子のオンシアター自由劇場に脚本を提供する。同劇団解散後は、1997年に『カナリア』で菊田一夫演劇賞、2005年に『春、忍び難きを』で紀伊國屋演劇賞、2006年には鶴屋南北戯曲賞を受賞する。
戯曲のほか、西條八十の評伝や、昭和不良伝シリーズなどのエッセイ等も執筆している。
結城座との仕事に、
1973年「傀儡戯恋江戸染八百町お七」作・演出(美術/朝倉摂)
1976年「盟三五大切」演出(作/鶴屋南北)
1977年「河原ものがたり」作・演出
1997年「昭和怪盗伝 けいはくピカレスク」作(演出/佐藤信)
などがある。

宇野亜喜良(UNO Akira/うの あきら) 舞台美術・人形・写し絵

1934年 名古屋に生まれる
1952年 名古屋市立工芸高等学校図案課卒業
1955年 カルピス食品工業広告課入社
1956年 日宣美展で特選、東京会員となる
1957年 カルピス食品工業退社、フリーランスのデザイナーとなる
1960年 日本デザインセンター設立とともに入社、日宣美会員賞受賞
1964年 日本デザインセンター退社、横尾忠則、原田維夫とともにスタジオ・イルフイル設立
1965年 スタジオ・イルフイルを解散し、スタジオRe設立。主にMaxFactorの広告を担当。 「グラフィックデザイン展ペルソナ」に参加
1966年 東京イラストレーターズクラブ賞受賞
1968年 スタジオRe解散
1982年 講談社出版文化賞挿絵賞受賞
1989年 サンリオ美術賞受賞
1992年 第6回赤い鳥挿絵賞受賞
1999年 紫綬褒章受賞
2008年 第13回日本絵本賞受賞
主な作品
「宇野亜喜良の世界」(立風書房)
「宇野亜喜良マスカレード」(美術出版社)
「LUNATICO」(新書館)
「宇野亜喜良全エッセイ・薔薇の記憶」(東京書籍)
「宇野亜喜良60年代ポスター集」(ブルース・インターアクションズ)
「MONO AQUIRAX」(愛育社)
「恋愛 L'amour」(エクリ)
「サロメ」(エクリ)
主な絵本
「あのこ」(理論社/文・今江祥智)
「白いサーカス」(ほるぷ出版)
「おみまい」(ビリケン出版/文・矢川澄子)
「踊りたいけど踊れない」(アートン/文・寺山修司)
「ジャミパン」(アートン/文・江國香織)
「悪魔のりんご」(小学館/文・舟崎克彦)
※個展多数、キュレーターや舞台美術、芸術監督等も務めている

真那胡 敬二(まなこ けいじ) 客演

生年月日:1953(昭和28)年4月2日生
経歴:オンシアター自由劇場出身
特技:楽器演奏(トロンボーン、ドラムス等)
オンシアター自由劇場出身。自由劇場解散時まで、ほぼ全作品に出演。現在は舞台出演はもとより映画、テレビと幅広く活動の場を広げているマルチプレイヤー。
主な出演作品
【舞台】
TPT公演 「広い世界のほとりに」(演出・千葉哲也) ベニサンピット
「滑稽な才女たちより"セレブ気取り"」 シアター千住
「星の王子さま」「時の物置」(演出・ペーター・ゲスナー)「ジョルジュ」(作・斎藤憐、演出・佐藤信)
「ソウル市民」(演出・フレデリック・フィスバック/フランス・アヴィニヨン演劇祭参加)シアタートラム
「リア王の悲劇」(演出・佐藤信)
「城」(演出・松本修) 新国立劇場「ミレナ」(作・斎藤憐、演出・佐藤信) 世田谷パブリックシアター
演劇企画集団 THE・ガジラ公演「セルロイド」「KASANE」
「Little voice」(演出・江守徹) 「Kunisada〜国定忠治」(演出・串田和美)
阿呆劇「トゥーランドット姫」カラフ王子役 シアターコクーン
TPT公演「櫻の園」「時間ト部屋」「燈臺」「ルル」「寺山修二×ストリンドベリ」 他
オンシアター自由劇場公演:「上海バンスキング」(ガチャンコラリー役) 「クスコ」(アテノ王子役) 「もっと泣いてよフラッパー」「A列車」「黄昏のボードビル」 他多数
【演出】
「スカパン」「賑やかコーヒー店」
【映画】
「プラム・レイン」(フレデリック・フィスバック監督) 「カタルシス」「美式天然」(トリノ映画祭グランプリ受賞作)「上海バンスキング」「怪盗ルビィ」

黒色すみれ 音楽(生演奏)

かつて新宿にあった伝説の名曲喫茶『スカラ座』が生んだ、愛らしさの中に小悪魔的魅力を持つ本格的ソプラノ歌姫・ゆかと、類まれなる可憐な容姿でモデルとしても活躍するヴァイオリニスト・さちによるネオ・クラシック・ユニット。
従来のクラシックに日本の童謡やシャンソン、オペラ、ジプシー音楽などの要素を取り入れ、大正歌曲を思わせる懐かしさの漂うメロディから『赤ずきん』や『マッチ売りの少女』に代表される万国共通のおとぎ話をベースとした楽曲に至るまで、少女達の宝石箱に詰まった様々なモチーフを自由奔放に表現する。
また、近年ヨーロッパを中心に熱い注目を集めている日本発「ゴシック&ロリータ」シーンの中心的存在としても知られ、その分野でのファッションリーダー的役割も果たしている。ある時は着物を身に纏い「宵待草」を、またある時はアコーディオンに乗せて歌劇カルメンの「ハバネラ」を艶やかに披露する。
最近では黒色すみれのライブを見るために予定を合わせて来日するという外国人のファンも増え、著名人では、映画監督のティム・バートン氏が来日のたびに必ず彼女達のもとを訪れる程の熱狂ぶりを見せている。
2007年にはフランス3都市で海外初ツアーの成功をおさめており、国内外での更なる活躍が期待される。
黒色すみれ公式ウェブサイト http://www.kokusyokusumire.net/

結城座

十二代目結城孫三郎(三代目 両川船遊) >> 紹介ページへ
結城千恵 荒川せつ子 結城育子 平井航 橋本純子 結城数馬 岡泉名 武川真知


ページの先頭へ