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日誌2016 16年9月19日

2016年9月12日(月)鳴物

この日は特別講義「鳴物」の1回目の授業でした。

田中傳次郎先生にお越しいただき、歌舞伎の黒御簾音楽について教えていただき、

大太鼓を使って実演、また、塾生も撥で太鼓を打たせて貰いました。

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歌舞伎座の大太鼓はこの写真のものよりももっとずっと大きいそうです。

 

黒御簾音楽は、映画音楽のように、背景として場面や役者の心理を現し、

お客様に印象付けさせるものということで、

表現者であって決して音楽家ではない、というお話が印象的でした。

 

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先生の御指導のもと、実際に大太鼓を打ってみます。

何種類か教えていただきましたが、見るのとやるのでは大違いです。

役者さん一人一人に合わせて、良いところで音を入れる、

耳と技術と表現力と間の良さが求められる大変な世界ですね。

 

365日のうちほとんど興行に出ていらっしゃるとのこと。

間近でそんな先生の大太鼓を聴けて、塾生の皆さんも感激のご様子でした。